宇宙からやってきたのか、何らかの敵が学校に襲来。
私が授業を受ける校舎は南館だったのだけれど、北館の方はもう敵の攻撃によって全滅しているとの校内放送が入った。
私はその時、先生に頼まれた書類を取りに、南館から北館を繋ぐ渡り廊下の上にいた。
先ほどまでいた南館は、元は人であったドロドロとした皮膚や内臓のようなものが床を覆っていた。
私は吐き気を抑えながら渡り廊下までたどり着いたというわけである。
渡り廊下の終点、北館の入り口まで来た時、敵の攻撃による爆発が北館を覆い尽くした。
私の爪先まで爆風が飛んで来たけれど、私は無事だった。
火に炙られてもがき苦しむ生徒たちが、扉からどっと溢れて来た。
あと1、2秒遅かったら、私も死んでいたな……と思った。
変わり果てたクラスメイトも扉から出てきた。
そこには私の親友もいた。
私は現実を受け入れられず、何も考えたくないとただ立ち尽くしていた。