ユメ日記

私が見た夢を綴ります

サヨナラ

好きな人がいた。

その人は私のことがとても好きだった。

遠くに住んでいたけれど、時間があればすぐに会いたがった。

それが満更でもなく、心地良かった。


ある日、いつものラインでのやり取りの中で、ふと言われた。


「俺たちのことが彼女にバレた。彼女が悲しむからもう会わないようにする」


どうやら私は二番手の女だったらしい。

頭が真っ白になった。




私は、あまり人に依存しない。

人との別れ方も知っている。

今までありがとう、楽しかった。

この一言以外に言う必要なんてないのだ。


それでも私はみっともなく膝から崩れ落ちて泣いて、どうにかならないのかと縋った。

余計な言葉を発すれば発するほど、彼の私への関心が薄れていくのが手に取るように分かった。

彼は悪びれる様子もなく、蹲る私を見下ろし、ゴメンネと言った。




後日彼から、私のあげたプレゼントをすべて返却された。

手紙、好きな映画のDVD、アニエス・ベーの腕時計。

その時も私は泣いて、せめて約束していた旅行にだけは行きたいと言うと、彼はそれを渋々承諾してくれた。


彼はあからさまに面倒臭そうな顔をしていた。

私は見ないふりをした。


計画の時点では、何より楽しみにしていた広島旅行。

それが彼との最後のデートになるのだ。





ここで目が覚めました。

起きたら現実で泣いていたのにはビックリしました。

エグい夢よりエグい夢でした。

二度と見たくねーや。